Buenas tardes. Me llamo changeling.

ただいま。面倒だけど、今書かないとどうでもよくなってしまいそうなので、旅日記を簡単に。

9/19
昼に成田発。夕方パリ着。初日からトラブルですよ。ホテルに向かって、駅からそんなに遠くなくて、まあいいとこじゃない、なんて思ってチェックインしようとしたら受付のスリランカ人がヘラヘラしながら、「オーバーブッキングで部屋がないからこのホテルに行ってくれる?お金はうちに払ってくれたやつでいいからさ。」とかぬかしやがるわけですよ。それがあまりにも遠い場所だったので、、、もうね、ほんと郵便局の再現かとも思ったのだけれども、初日だし、なによりフォローしてくれる人間がいないんだよ、って自分に言い聞かせて我慢したのです。「あたりめえだろ。遠すぎんだよ。」とは言ったけど。しかし、この馬鹿はですよ、僕が怒っているなんてことはまったく気にしていなくて、というかそもそも悪いとも思ってなくて「日本人?ねえねえ、もしかしてブッディスト?」とか聞いてきたのです。疲れもあっていらいらしてた僕は「うっせえな、ブッディストじゃねえよ」って日本語で言ったら、当然だけどきゃつは「ブッディスト」の音しか拾えないので、「おー、ブッディスト!へー、そうなんだ〜」とか言って一人で盛り上がってたのです。その後もきゃつは「日本のブッディストと中国のブッディストの違いがよくわからないんだよね〜」とかわけの分からないことをほざきつづけていたので、全部シカト。ブッディストにされた俺は挨拶もしないで、「来世で殺す」と呟きながらその場を後にしたのです。で、パリ中心からクソ遠いホテルに行って即寝た。

「Search And Destroy」 Iggy And The Stooges

9/20
こんなところははやいとこ脱出したい。俺はパリに来たのだ。華の都に来たのだ。と思い、早い時間にチェックアウト。重い荷物を担ぎながら街中をぶらつく。この日泊まるホテルに荷物を置いて、買物へ。1年半前にいたジュード・ロウ似の店員はいなくなってて、いかつい店員が対応してくれて、僕がニットを試着したら両の手のひらを身体にべったりとつけてしわをのばしてくれたのでした。おそろしい額の買物をした。春夏ズボン一枚で我慢したのだからまあいいかと。翌日に備えて早めにホテルに戻る。

「K-Ing」 100s

9/21
朝、オルリー空港発。バルセロナへ。ビーチ散策。水族館を発見してしまってものすごく入りたかったけど、時間ないしなあ、と我慢。ロープウェイで素晴らしい景色を堪能。丘の上からの景色を楽しみながら歩いて帰る。

「Kinky Afro」 Happy Mondays
僕のipodにはバルセロナの街に合う音楽がありませんでした。残念です。

9/22
ガウディ建築巡り。前日同じロープウェイに乗り合わせた一人旅の外人と3箇所で遭遇。だからなに。

「太鼓」
別にipodではなくて、夜ネットカフェに行って翌日のホテルの予約をして帰ろうとして外に出たらパレードしてたのです。太鼓の連打と爆竹で楽しくなってしまって、2時間ほど踊り続けたのです。楽しい夜でした。

9/23
電車でアリカンテへ。ビーチでぼぉっとしてた。すごくきれいなところで、旅行でリゾート地に行こうなんて絶対に思わない僕ですが、旅の中で1日か2日くらいならいいなあ、なんて。トップレスの女性のおかげで視力が回復。

『I'm Wide Awake, It's Morning』 Bright Eyes
このアルバムは旅を通してよく聴いた。なんにもない田舎を走る電車のなかとか、人がいなくなったビーチとかで聴いてるといろんなことを考えてしまって。

9/24
マドリッドへ。バルセロナアリカンテも暑かったのにマドリッドは曇ってて寒くて、電車を降りた瞬間、思わず「¡Que frio!」と言ってしまいました。街にはhamidasu版ngnmか、あるいは合宿帰りの宇都宮でションベン漏らしそうになってた時のiehanaiみたいな目をした奴がウジャウジャいて、それはそれは恐ろしい街でした。移動の都合上寄らざるをえなかったのだけど、もう行きたくないです。

「This Charming Man」 The Smiths
外国の地下鉄が好きです。ロンドンのチューブが一番好きです。僕がロンドンが好きなのはチューブのせいかもしれません。そんなことはおいておいて、スペインの地下鉄はなんかしらないけどダサくて、80年代の音楽がよく合いました。別にダサいから悪いとかいう話ではありません。The Smithsは大好きですよ。もちろん。

9/25
クエンカへ。ここが一番行きたかったのです。「魔法にかけられた街」と言われるこの街は奇岩に囲まれた要塞都市で、旧市街は世界遺産に登録されているのです。小さな街で地球の歩き方では2ページしか載ってないんだけど、本当にきれいな場所でした。ここが一番よかった。

サンガツ』 sangatsu
旧市街は丘の上にあって、風を感じながら。天気もよくてすげえ気持ちよかった。聴いてたらtokotuを思い出した。で、止めた。

9/26
この日もクエンカ泊。パラドールに泊まったのです。パラドールっていうのはスペインの国営ホテルで、古い建物を修築してるので雰囲気があって、けど国営なのでそこまで高くないのです。僕はマドリッドで電話予約したんだけど、ギリギリだったからダブルのスーペリアしか空いてませんでした。そんで1万8千円くらい。クエンカのパラドールは16世紀の修道院を修築したもので、窓からは谷を挟んで旧市街が一望できて、夜、部屋の電気を全部消してライトアップされた旧市街と星空を見ながら飲む酒は美味。この夜が一番の思い出。

『Takk...』 Sigur Rós
星空にはやはり。

9/27
泣く泣くマドリッドへ。夕方着いて、ホテルに荷物を置いてソフィア王妃芸術センターだけ行く。ピカソの部屋閉鎖。ゲルニカ見れず。

『ジンターナショナル』 大工哲弘
恐ろしい街で、日本が恋しくなって。

9/28
プラド美術館→王立植物園。夕方、マドリッド発。パリに戻る。

『Let It Come Down』 James Iha
植物園で。
「Primitive Notion」「Every Little Counts」 New Order
パリに着いて、Orlyvalの先頭で。暮れ始めた空を見ながら。迷わずオリジナルのNew Orderプレイリストを選択。よっしゃ気合いれてこうと思って「Primitive Notion」をかけたんです。ランダムでかけたら、その次が「Every Little Counts」で、僕はもう涙をこらえるのに必死でした。激しいサイドへのふり幅を大きくしたという点で『Get Ready』の存在はでかい。おかげでメロウな曲の魅力がさらに増した。と思ふ。



パリは省略。なぜかって。なにもしてないから。ずうっっっっっっっっっっっっと、New Orderを聴きながら街中をブラついてたのです。本当によく歩きました。夜、セーヌ川沿いを「Temptation」を口ずさみながら歩くのが楽しくて。なにかあったといえば、30日にmtbrがベルギーからやって来たくらい。サント・シャペルでリベンジを果たした後、飯。恥ずかしい話をする。旅先だから話せたこともあったし、旅先だから話せなかったこともあった。で、あやつの買物に付き合う。女の子の服って本当にかわいくて全然退屈しない。mtbrより僕の方が「かわいい」を連発しててほんと気持ち悪い。ふたつのジャケットで迷ってたので自分の好みを押し付けて買わせた。恨まれても知らない。北駅で見送り。海外で会って別れるというのは変な感覚。

ところで、お腹が減っている時にちょっとだけ食べてしまうと食欲が刺激されてしまって、より大きな苦痛に襲われることがありますね。mtbrと会ってしまった僕は彼女が帰った後この状態に陥ってしまって、寂しくて寂しくてたまらなかったのです。はやくみんなと飲みたい。バイトやだ。